2017年4月10日月曜日

シカゴの流儀

本当に東京はどうしちゃったんろう???ってくらいにシカゴハウスのトピックが続いてます。先週末のCONTACTは金曜日がRon Hardy直系のJamie 3:26、そして土曜日がシカゴハウス第2世代の圧倒的な存在感を誇る異端児GREEN VELVETって…もはやCONTACTはシカゴ化してた。



個人的にもJamie 3:26出演のEUREKA!絡みでトークセッションに出演したり。どうしたんだ東京????って事でこのトークセッションで話せなかったこととか少し書きます。浅沼さんとミドリ君とは「The Unusual Suspects」っていう映画をもとに80年代のシカゴのハウスシーンについて話をしたんだけど、

シカゴハウスっていうのはエクスペリメンタル(実験的)でスキルフル(技術的)なシカゴのDJ達がプレイしたハウスやディスコのレコードだという事を中々うまく伝えられなかったのかなって感じていました。

トークセッションの時は1984年~1986年くらいのFrankie Knucklesがレジデントを務めたPOWER PLANTSとRON HARDYがレジデントだったMUSIC BOXがお客さんの取り合いをしてる時が名曲もいっぱい生まれたし、熱い時代だったというのを熱く話しましたが…


Frankie Knucklesの方はDJは綺麗な音でストーリー性もしっかりしたバリバリのNYスタイルでLarry Levanに近いイメージだったかもしれないけど、とにかく実験的なトラックを当時いっぱい制作してて、Jamie Principleとの組んだトラックは特にヤバイのが多いです。


逆にRon Hardyの方はDJの現場でより実験的な試みをたくさんしてて、今のシカゴスタイルの礎を気づいた最重要人物だったります。

当時のRONはアカペラに深くリバーブかけてノイズみたいにしてビートに合わせたり、逆回転でプレイしたり、ピッチコントローラーのついたオープンリールのテープデッキでとんでもないサウンド出したり…とにかくあらゆる手法でお客さんを快楽に導いてた伝道者で、Derrick MayらデトロイトのDJ達にも大きな影響を与えたそうです。

RON HARDYに関してはRBMAの

http://www.redbullmusicacademy.jp/jp/magazine/ron-hardy-at-the-music-box-1

の記事が大変すばらしいのでこれも見るといいですよ。




先週の金曜日にCONTACTでプレイしたJAMIE3:26はRON HARDYの影響をもろに受けたいわゆるMUSIC BOXのパトロンの一人。



 木曜のDOMMUNEからじっくり見てましたが、うぜえなってくらいアイソレーターを使って、DJ中ほとんどフラットで音が鳴ってる時がないんじゃないかってくらい手数が多い印象で、シカゴの人らしいな~って感じながら音浴びてました。選曲や出音は同じRon Hardy信者のRon Trentに近い感じで、Ron Trentよりもワイルドにミックスをしていくスタイルだったから似ても似つかないオリジナリティ出してました◎


そして、土曜のGREEN VELVETは外人を含めた多くのお客さんをロックするいつも通りのアゲアゲなセット。



あんまりイメージわかないかもしれないけど、この人は間違えなくFrankie Knucklesの影響を多々受けてて、

Frankie Knucklesがなくなった時もTribute MIXを誰よりも早く作ってて、シカゴの連中でこのミックスをpure frankie styleって言ってる人も多かったみたいです。




彼が歌う(オシャベリする?)曲は現代版のFrankie Knuckles&Jamie Principleにしか聞こえてこないし…俺だけか???


あの風貌やふざけた性格とは裏腹にDJミックスは慎重にやるあたりもRon HardyよりはFrankie Knucklesっぽい(笑)

本当に謎の多い人だけど、間違えなく言えるのはGREEN VELVETが作って来た名曲の数々は実験的であり、シカゴハウスそのものだという事を改めてCONTACTのフロアーで感じていました。


両日共楽しかったな~◎


でも、やっぱり俺にとってシカゴの基本はDerrick Carterなんです。Frankie Knuckles譲りのストーリ性、ハウス感…そして、Ron Hardyのような実験性も全て備わったシカゴの至宝。この人には本当に色々教わったと思う。

このミックス一つとって最初からCHIP E/It's HOUSEとMoodymannネタのハウスのどんだけ長いんだよっていうロングミックスからスタートして、40分過ぎからかけてるDISCO CLASSICの真ん中の音数の少ない部分をループさせてChaka Khanのアカペラを乗せて、そのアカペラの最後のコーラスの部分を更にループかけてミニマル化…その後に「CathedralsーD.C.LaRUE」をぶち込むって流れはもう実験とか通り越して頭がどうかしてると思う…





その昔、CDJ2000が発売された時にDerrick Carterが東京にDJしに来たときにUSBでDJをしてて、もうCDすら選ぶそぶりがなくなったから「DJっぽくないからヤダな」って言ったら

「お前ださいことを言うな」って怒られた事があります。

USBを使えば、選曲のアクセススピードが上がって、出来る事はいっぱい増えるし、CDJ2000の機能をフルに使いこなすには絶対にUSBを使う方がいいよって、Lil Louis - French Kissにマイケルジャクソンのアカペラの乗せながらゲラゲラ笑いながら言ってたな。


その言葉は本当に自分にとっては重くて、これがシカゴのスタイルなんだなっていうのを見せつけられた瞬間でもありました。

実際にDerrickの常識は俺らのDJの常識とは全然違うので次にかける曲のBPMを合わせる前に音量出しちゃうなんてざらにあります。お客さんに快楽を与える為にはBPM合わせる時間よりもロングミックスすることを当たり前のように選択するんです。当然それをやるにはそれ相当なスキル(技術)がいる訳なんですが。

それを普通にやっちゃうのがシカゴのハウスDJであって、最初に言った通り、シカゴハウスっていうのはエクスペリメンタル(実験的)でスキルフル(技術的)なシカゴのDJ達がプレイしたハウスやディスコのレコードっていう事に繋がってきます。

今上げたDJ陣だけでも個々で全然スタイル違うし、正解がないのが面白い。でも、みんな誰もが納得のシカゴのスタイルなんだよな。


そしてもう一人…シカゴのビックレジェンドDJ SNEAKも4月28日金曜にCONTACTに来日予定です。この人が生み出した音楽の話は膨大な内容なのでまた後日にでも。



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